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数えられなかった乗客にも週二便を

小説ID: cmvwj3jr3000201s6xz884zx5

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集計した表を届けると、若手職員は午後の乗り継ぎの欄で目を止めた。 「元の予測では、この移動が抜けていました。記録を確かめて、修正を進めます。ただ、採算基準がなくなるわけではありません」 蓮は帰宅してから、廃止のお知らせをもう一度読んだ。人数を数え直しても、同じバスが戻るとは限らない。 「住民で運行する方法はないかな」 祖母は顔を上げた。 「それなら、みんなに聞いてみよう」 日曜の集会所には、記録を書いてくれた人や近所の住民が集まった。祖母は机に大きな紙を広げ、運転、受付、と書いた。 「毎日じゃなくても、一人ずつ持ち回りならできるでしょう。私は電話を受ける係ならやれるよ」 何人かがうなずいた。蓮も鉛筆を持った。自分にできる仕事を一つ、書き足したかった。 「その一日を空けるために、仕事を休む人はどうするの」 母は勤務帰りの上着を脱がないまま尋ねた。 「勤務を減らした分の収入は、誰が埋める? 当番が熱を出した日に、代わりの人が仕事を休むこともあるよね」 祖母の鉛筆が止まった。 「困ってる人同士で助けようって話だよ。助け合いまでお金に換えるの」 「助けるのが嫌なんじゃない。そのために働けなくなる時間を、ないものにしないでほしいの」 湯飲みを置く音がした。さっき手を挙げかけた女性が、膝の上に両手を戻した。 「月に一度ならと思ったけど、急な代わりは難しいわ。母の介護もあるから」 祖母は紙を見つめた。母も口を閉じた。蓮には、二人が別々のものを守ろうとしているように見えた。 「できる日だけ書いてもらったら?」 間を埋めるつもりで言うと、母は空いている曜日を指した。 「ここに誰もいなかったら、その日に病院へ行く人はどうする?」 蓮は答えられなかった。学校のある朝に空欄があれば、自分も同じことを聞くだろう。 祖母が書いた受付の文字の下に、蓮は小さく、使う時間、と書いた。 「できることと、続けられることを、分けて聞いてみよう」 母がうなずき、祖母は消しかけた協力者募集の文字を残した。帰り際、蓮は紙を折らずに持った。空欄を埋めるために、誰かの勤務表を空けてもらう。そのことを、提案したときには考えていなかった。

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